「地域別構想」で説明会/住民から意見、要望聴取
下地皮切り、各地区で開催へ/市都市計画マスタープラン
都市計画マスタープラン改定に係る住民説明会が2日、下地農村環境改善センターを皮切りに始まった。市は現在、同プランの改定を進めており、地域のまちづくり方針などを考える「地域別構想」について5地域で住民説明会を開催し、地域住民からの意見や要望を聞き、計画に盛り込んでいく方針だ。
説明会ではマスタープランの全体構想編と地域別構想編を紹介。地域別構想編は平良、下地・上野・城辺、伊良部の3地域に分け、市街地、事業展開、農地・集落、自然環境保全のゾーンを示し、それぞれに地域づくりの方針を明記している。
地域づくりの将来像は「海・緑・歴史を活(い)かしたふれあい地域づくり」とし、地域づくりの三つの目標として「生活、産業活動の中心となる地域の拠点空間づくり」、「歴史・緑と調和した快適で美しい集落環境づくり」、「自然、歴史、文化にふれあえる海辺の交流空間づくり」を設定している。
下地・上野・城辺地域の地域づくり方針として農地集落ゾーンでは▽安心して暮らせる拠点地域づくり▽快適な集落環境づくり▽ふれあい学習の推進▽主要幹線道路沿道の都市景観向上ーを挙げ、自然環境保全ゾーンでは▽リゾート空間づくり▽緑の骨格の保全・活用ーとなっていると紹介した。
参加者からは「川満マングロープの整備」、「自転車用道路の整備」などをマスタープランに盛り込んでほしいとの要望があった。
冒頭、市建設部の大嶺弘明部長が「マスタープランは市町村合併後、新たに策定したもので、これをもとに街づくりをしているが、社会状況の変化で改定が必要になっている。計画をより良くするためにも地域住民の声を反映させていきたい。忌憚(きたん)のない意見を聞かせてほしい」とあいさつした。
説明会はきょう4日は伊良部公民館、5日は上野公民館、6日は城辺公民館、9日は平良老人福祉センター(旧中央公民館)で開催を予定している。時間はいずれも午後7時から。