オニヒトデ700匹超を駆除/伊良部島「サバ沖」
美ら海連絡協主催で実施
宮古島美ら海連絡協議会(会長・小禄貴英宮古島漁協組合長)主催のオニヒトデ駆除が19日、伊良部島北東にあるダイビングポイント「サバ沖」で行われた。同協議会加盟ショップのうち10店舗から各1人のスタッフ計10人が参加し、1日で700匹を超えるオニヒトデを駆除した。
同協議会では、市からの支援やダイバーから徴収する「美ら海協力金」の一部などを活用し、オニヒトデの異常発生やサンゴ礁被害が確認された海域で継続的な駆除活動を行っている。同ポイントでの駆除は昨年11月からスタートし、今回が4回目。平良港下里船溜まり(布干堂)を午前9時前に出港した参加者は、同ポイントで3回のダイビングを行い、合計734匹のオニヒトデを駆除した。
参加者の1人でダイビングショップ代表を務める大在家博さんは「駆除数はこれまでとあまり変わっていないが、サイズは昨年の30㌢程度から今回は平均16㌢と小さくなっている。ただ、まだたくさんいて、サンゴの被害も甚大なので、あと数回は駆除が必要」との考えを示した。
同協議会事務局の狩俣武則事務局長は「駆除はあちこちばらばらにではなく1カ所ずつ徹底的に行っている。池間島周辺にも異常発生したことが確認されたので、そこの駆除実施も決定した。根絶するまで取り組みたい」と語った。