【速報】宮古病院職員、新たに1人が新型コロナに感染
医師4人ら出勤できず 他県立病院が支援
【那覇支社】県は6日、新型コロナウイルスに宮古島市で新たに1人が感染したと発表した。県によると、新たに感染が確認されたのは宮古病院の女性職員(20代)といい、同病院に勤務する職員の新型コロナ感染は10月31日以降で4人目となった。宮古地区の感染者累計は10月以降で55人、全体では103人。
オンラインで会見した県保健医療部の糸数公保健衛生統括監は、同病院の医療体制の現状として、医師4人と看護師5人が出勤できない状況であることを明かにした。その上で、「医療体制を維持するために、他の県立病院からの応援でカバーしている」などと説明した。
女性職員と、これまで感染が確認された職員との関連については「今後、情報が入って来ると思う」とした。一方、「個人のプライバシーもあるので、どこの病棟の、どの職種の人かは明らかにできない」とも強調した。
宮古病院によると、6日に感染が発表された女性職員は、10月31日と1日に陽性が確認された職員3人と接触した可能性があるとしてPCR検査を行った計200人のうちの1人で、いったんは陰性と判明していた。ただ、県によると女性は4日に症状が出現し、再度行ったPCR検査で5日に陽性が確認されたという。
糸数統括監は、宮古病院の現状について「検査を積極的に行って(感染が)広 がっていないかを確認している状況。接触者いる場合には、連絡する対応が取られると思う」としたほか、市民に対して宮古病院でこれ以上患者が増えないよう、三密にならない、会食での注意など感染防止対策の徹底を呼び掛けた。宮古病院は、「現時点で院内感染はない」としている。
宮古地区での療養状況は、県立宮古病院に入院中の新型コロナ患者は5人で、宿泊施設で療養中の患者はいない。入院患者の内訳は、(県基準で)中等症2人、軽症3人。