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教育・文化
2020年11月10日(火)8:59

「感謝」をたすきに込め/伊良部高 最後の生徒会祭

生徒5人と同窓生つなぐ


母校と地域への「感謝」を胸に在校生と同窓生で「たすき」をつないだ謝恩駅伝=8日、伊良部高校前

母校と地域への「感謝」を胸に在校生と同窓生で「たすき」をつないだ謝恩駅伝=8日、伊良部高校前

 今年で創立37周年を迎え来春にその歴史に幕を閉じる伊良部高校(大宮廣子校長)の最後の生徒会祭「Thanks I Love(イラブ)伊高謝恩駅伝」が8日、同校を発着点とする約19キロのコースで行われた。来年卒業する5人の在校生と、同窓生が母校と地域への「感謝」の気持ちを胸に、笑顔でたすきをつないだ。

 この取り組みは、在校生が先輩たちと交流を図りながら地域への愛着心を深めることなどを目的に実施。1区約500メートルの38区間で、在校生と同窓生らでたすきをつないだ。

 当初、参加者は約60人を予定していたが、同窓会メンバーの子供たちの参加もあり、最終的には約90人でたすきをつないだ。

 沿道で応援していた60代の女性は「島から高校がなくなるのは寂しいけど、最後にこうしてみんなで笑顔になる取り組みができて良かった」と感想を話した。

 最後の区間は在校生5人と大宮校長、PTAの関係者らで走り、保護者や学校関係者らが見守る中で笑顔のゴールを果たした。

 閉会式で大宮校長は「今回は同総会の皆さんの力強さ、たくましさ、底抜けの明るさを感じ、改めて地域に対して感謝の気持ちを抱くきっかけになった。在校生の皆さんは今後、同総会として母校の伝統と歴史を後世までつないでいってほしい」と呼び掛けた。

 生徒を代表して手登根華恋さんは「私たち5人は卒業まで一生懸命に頑張るので応援してほしい」とあいさつした。

 在校生たちと一緒にたすきをつないだ同校南鷹同窓会の島尻勝彦副会長は「高校生活を思い出して、少し寂しさを感じながら走った。しかし、私たちは地域に育てられたので、今後は同窓会を中心に恩返しする方法を考えていきたい」と意欲を示した。

 濱川快吏生徒会長も「地域の人たちに感謝の気持ちを伝えてゴールすることができて良かった」とイベントの成功を喜んだ。


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