宮古病院職員 新たに1人が陽性/11月、7人中6人が同院職員
県「院内感染かは不明」/新型コロナ
【那覇支社】県は14日、新型コロナウイルスで、宮古島市では医療関係者の女性(20代)1人の感染を確認したと発表した。県立宮古病院によると、女性は同病院の職員という。宮古地区で11月に入って感染が発表された7人のうち、6人が同病院職員となっており、同病院での感染確認が続いている。
オンラインで会見した県新型コロナウイルス感染症対策本部総括情報部の又吉剛副参事は、宮古病院における院内感染の可能性について「通常、院内感染は患者も含めて感染が広がることがほとんどだが、宮古病院は職員だけが感染しており、院内で感染したかどうか、はっきり分かっていない状況」と説明した。
また、「宮古での感染は落ち着いてきているが、今後は忘年会など飲み会が多いシーズンなので、感染拡大防止を頭に入れながら楽しい場を設けてほしい」と述べ、飲み会は4人以内で距離を保つ、マスクをできるだけ着用することなど、対策の徹底を呼び掛けた。
県によると、女性は11日に症状が出て12日に医療機関を受診。14日にPCR検査で陽性が確認され、入院している。行動歴等を保健所が調査中。
宮古地区の感染者累計は10月以降で57人、全体では105人。同日時点で、宮古病院に入院中の新型コロナ患者は3人で、内訳は中等症(県基準)が1人、軽症2人。宮古地区内の宿泊施設で療養中の感染者はいないという。
同日、県関係で新たに感染が確認されたのは、20代から80代の男女27人。このうち、経路が県内確定例の接触者と分かっているのは8人で、内訳は家族、会食・飲食が各4人となっている。残り19人は保健所が感染経路を調査中。
同日の県関係の新規感染は、那覇市が13人、宜野湾市が4人、浦添市と南城市、名護市が各2人、宮古島市と石垣市、うるま市、南部保健所管内が各1人となっている。
直近1週間(7日~13日)当たりの感染者数(人口10万人当たり)は14・62人で、全国3位。1位は北海道の26・18人。
県全体の警戒レベル判断7指標は、直近1週間の新規感染者数(208人)と感染経路不明な症例の割合(直近1週間平均53・4%)、病床占有率(58・4%)など4指標は第3段階の「感染流行期」、重症者用病床占有率(18・8%)、新規PCR検査の陽性率(2・7%)の2指標は第2段階「流行警戒期」などとなっている。
米軍関係は同日、174件の検査を行い、新たな感染者の報告はなかった。基地従業員でも感染確認されなかった。