座喜味氏が出馬表明/市政刷新会議の要請受諾
あす会見で正式発表/次期市長選
来年1月の市長選挙に向け、市政刷新を求める一部保守系とオール沖縄の関係者で構成する市政刷新会議は20日、前県議の座喜味一幸氏(70)に対して出馬を要請した。座喜味氏は「保革、イデオロギーを乗り越えたかつてない新しい選挙が宮古から始まろうとしている。その先頭に立てることを光栄に思う。市民のために粉骨砕身頑張りたい」と述べ、要請を受諾した。22日に出馬会見を開き市民に対して正式に出馬を表明する予定となっている。
市内の事務所で行われた出馬要請では、市政刷新会議のメンバーが「多くの市民が市政刷新を求めている。市民の先頭に立って夢のある宮古島市づくりに力を発揮してほしい」と訴えた。
これを受けて座喜味氏は「多くの市民が今の市政に不満を持っている。宮古の政治の新しい幕開けであり、私は宮古の政治をクリーンにするとともに、次世代につないでいく選挙にしたい」と意欲を示した。
玉城デニー県政との連携については「刷新会議の中で難しい問題を分かりやすく整理した。自衛隊の配備問題についても新しい計画等があるときは市民の理解を得て進めていくと玉城知事も議会で答弁している。地元の理解を得ない強行配備はやってはいけない」と述べた。
さらに「この問題で、市民を分裂させることなく、双方が話し合い国と正面から対峙(たいじ)して情報公開を図る協議会などで市民の溝を埋めて互いの理解を深めたい。市民の協力なくして安全保障はあり得ない。細かい部分ではいろいろあると思うが互いに腹6、7分目を理解することが大切」とした。
選挙戦に向けては「まずはそれぞれの運動体、団体などの存在や自主性、活動を認め合うこと。その中で今の市政を刷新して大きな窓を開ける。いろいろな思いはあっても、互いに理解し合うことが勝利につながると思う」と話した。
受諾を受けて同会議の見解として國仲昌二県議は「保守、革新、中立、無党派層などイデオロギーを超えて候補者選定を進めてきた。その過程で賛否両論の意見が寄せられた。非常に困難な選挙ではあるが『市政刷新を実現してほしい』との多くの市民の声がある。それを実現するために多くの市民の結集をお願いしたい」呼び掛けた。
座喜味 一幸氏(ざきみ・かずゆき)1949(昭和24)年12月15日生まれ。平良西仲宗根出身。琉球大学卒。72年沖縄総合事務局に入局。95年宮古土地改良区事務局長。2008年県議会議員初当選し3期務める。