食品100㌔超、寄付続々
日本郵便フードドライブ/子どもの貧困対策
子どもの貧困対策で日本郵便沖縄支社と市、市社会福祉協議会が共同で実施しているフードドライブが好調だ。各家庭で余っている食べ物を集めて寄付する制度だが、開始から3週間余の10月末現在で食品334個、重さにして106・6㌔が集まっている。市内全12の郵便局に、支え合う社会の促進を求める市民の善意が寄せられている。
フードドライブとは、家庭で余った食べ物を学校や職場などに持ち寄り、これらをまとめて地域の福祉団体や施設、フードバンク等に寄付する活動のこと。
宮古島市でのフードドライブは日本郵便が主体となり、10月9日にスタートさせた。開始に当たっては市および市社会福祉協議会と協定を締結。日本郵便が市内にある全12の郵便局で食品類の寄付を募り、市社協がこれを回収し、市の子どもの居場所施設や生活困窮世帯に配布するという制度の流れを確認している。
同日、各局に食品を入れるフードボックスを設置したところ、この取り組みを知った市民から食品の寄付が相次いでいるという。担当者によると、米やレトルト食品、菓子、缶詰などが多い。特に人口密集地の市街地の宮古、西里、久貝の郵便局に集中している。
中には、何度も食品の寄付に訪れる市民もいて、フードドライブ制度の広がりを感じさせるという。
宮古管内のフードドライブの担当者は「食品を寄付してくれる市民の温かい気持ちがうれしい」と感謝した上で、「日本郵便では地域貢献を重要事項に掲げて取り組んでおり、今後も地域に溶け込む郵便局であり続けるための活動を続けていきたい」と話した。
各局のフードボックスで集める食品の条件は▽未開封▽賞味期限が1カ月以上残っている▽常温で保存が可能▽製造者名が記載されている▽米は精米日から1年以内-など。食品例としては小麦粉やホットケーキミックスなどの粉物のほかインスタントラーメンやそうめん、パスタといった乾麺などを受け付ける。そのほかにも菓子やレトルト食品、食用油、缶詰類などの寄付も求めている。