姉妹で最優秀、優秀/大好きな茶と果物テーマ
ユニークな視点で自由研究/県科学賞作品展
東小学校6年の佐藤茉陽夏(まひな)さんの作品が第60回県児童・生徒科学賞作品展で最優秀賞を受賞、妹で同小1年の茉果夏(まかな)さんは優秀賞に輝いた。大好きなお茶と果物をテーマに、子どもならではのユニークな視点で自由研究の成果をつづった。2人とも「うれしい。もっといろんなことを調べてみたい」と話した。茉果夏さんの作品は、全国コンテストに県代表として出展されている。
茉陽夏さんの作品は「緑茶の可能性!勝て菌パワーでコロナに負けない体を作ろう」。
幼稚園の頃から茶道を習っていることから、緑茶の主成分「カテキン」に目を付け、新型コロナウイルスへの感染予防効果を探った。
お茶はペットボトルで簡単に手に入るが、茉陽夏さんは急須に茶葉を入れ、湯を注いで飲んでいる。
「高温で入れるとカテキンが増えて苦くなるけど、それが良い。コロナで家に居る時間が多いので、今こそ家で作って飲んでほしい」と笑顔。母親の樹里さんによると、カテキンの抗菌効果でこれまでに一度も風邪を引いたことがないという。
「カテキン」を「勝て菌」と表記するなど審査員からは「新型コロナウイルス対策と併せて、まさにリアルタイムな環境分野への提言といっても過言ではない」と高評価を受けた。
妹の茉果夏さんも研究熱心で、作品名「わたしがいちねんかんでたべたくだものずかん」の通り、1年間で食べた果物の重さや色、味など、それぞれの特徴を観察、調査しまとめた。
中でも果物の種をピンセットや爪ようじで取り出して数えるのは忍耐力と精神力が必要だったようで、時には母親に手伝ってもらったという。
茉果夏さんの調査ではイチゴの種は268個、ザクロは425個、ドラゴンフルーツに至っては6043個もあった。
茉果夏さんは「果物はおいしいから大好き。種を取って数えることは楽しい」と話した。
茉果夏さんの作品は、全国児童才能開発コンテストに県代表として出展されている。
2人の作品は、第15回市民総合文化祭児童・生徒の部自由研究の部でも市長賞に選ばれた。