平均糖度は16・16度/過去最高品質でスタート
初日は172トンを搬入/宮糖多良間
【多良間】宮古製糖(渡久山和男社長)が管理・運営する多良間製糖工場の2020-21年期サトウキビ製糖操業が2日、始まった。初日は計172トンの原料(サトウキビ)を搬入し、平均糖度は16・16度と過去最高品質でスタートした。最高糖度は18・0度、最低は14・16度で搬入された原料すべてが基準糖度帯(13・1~14・3度)を上回る最高の滑り出しとなった。
前日に製糖操業を開始した宮古製糖伊良部工場も初日の平均糖度が14・76度と高く、今期のサトウキビの品質の高さがうかがえる結果となった。
同工場内で操業開始と安全祈願セレモニーが行われた。渡久山社長は「今期のサトウキビは植え付け当時から大きな被害もなく気象条件にも恵まれ、非常に良い成育状況であり、豊作傾向。製糖期に入ると多良間村の経済活動も活発になってくる。コロナに負けずに健康にサトウキビ収穫に精を出してほしい」とあいさつした。
来賓の伊良皆光夫村長は「例年にない早い時期の製糖操業。反収・品質ともに素晴らしい。農家の毎日毎日の肥培管理がこのような素晴らしい結果をつくろうとしている。製糖期間、素晴らしい結果となるよう願っている」と激励した。
このほか宮古農林水産振興センターの崎原盛光所長(代読・安里耕普及員)があいさつした。
来間春誠工場長は今期のサトウキビについて天候にも恵まれ、台風による潮風被害もなく生育旺盛期に日照不足になることもなく気象条件に恵まれたこともあり「品質も良い」と強調した。
また、初日の搬入終了後は「化学肥料を減らし堆肥を積極的に使うなど、島丸ごとエコファーマーという多良間島の農家の皆さんの努力もあり、このような結果につながったと思う。皆さんにとってもとても喜ばしいことだと思うと話した。
同工場によると今期の生産量は2万3500トンを見込んでおり、操業は3月中頃までには終了する計画だ。