葉タバコ栽培始まる/21年産
城辺など3地区で播種式/豊作祈願、目標反収は226㌔
2021年産葉タバコの播種(はしゅ)式が3日、城辺など3地区で行われ、生産農家が豊作を祈願しながら種をまいた。今期宮古地区(多良間村含む)の生産農家戸数は計111戸、栽培面積は約430㌶。目標反収(10㌃当たりの収量)226㌔を目指して生産に励む。
この日は城辺のほか、平良と上野で播種式が行われた。下地は4日に予定されている。伊良部と多良間村は11月中に播種を終えた。
県たばこ耕作組合によると、地区別の生産農家戸数と面積は▽平良12戸、37㌶▽城辺31戸、142㌶▽下地26戸、103㌶▽上野25戸、96㌶▽伊良部8戸、28㌶▽多良間9戸、21㌶-となっており、全体では前期作と比べて農家が4戸、面積は25㌶減少している。
市内最大産地の城辺地区の播種式は、午後2時から城辺の育苗ハウスで行われた。生産農家が開始セレモニーで豊作を祈願した。
城辺葉たばこ生産振興会の池田盛健会長は「県の反収目標の226㌔を達成しよう」と呼び掛け。「面積は減りつつあるが、生産農家31人が一丸となって品質の良い葉タバコの生産に取り組みたい」と話した。
来賓出席したJA城辺支店の砂川浩美支店長は「新型コロナ禍でも生産活動を休むわけにはいかない」と激励し、「健康管理を徹底するとともに、皆で切磋琢磨(せっさたくま)し、質、量ともに前期を上回る実績が残せるよう期待している」と話した。
この後、砂川祐輔同振興会青年部長によるガンバロウ三唱で気を引き締めた。県たばこ耕作組合販売技術部の下地朝秀部長は乾杯の音頭を取り、生産者とともに地区全体の豊作を祈願した。
播種式を終えると、育苗ハウス内で種をまいた。小さな種を混ぜ合わせた砂を苗床に丁寧にまいた。
葉タバコの前期実績は収量が983㌧、販売額は20億5400万円だった。反収は216㌔。収穫期後半の大雨による立ち枯れ等で県の目標には及ばなかったが、平均のキロ単価は2090円と高値が付いた。