ループバス1339人が利用
開始1カ月 観光客7割/平氏の一般質問に市
島内の海岸線を運行、循環して市内観光名所を巡る宮古島ループバス実証運行の利用者が1カ月で1339人となっている。8日の市議会12月定例会一般質問で市が説明した。観光客の利用が7割強、市民の利用が3割弱だという。平百合香氏の質問に答えた。
ループバスの利用状況は企画調整課の上地俊暢課長が説明した。開始から約1カ月間の集計で、平日の利用者が873人、休日は466人の計1339人と回答した。1日当たりの平均乗車数は平日38人、休日39人。市民の利用は386人で、観光客の利用が953人という数字を示した。
ループバスは、バス交通の利便性の向上、公共交通の利用促進が狙いだ。新型コロナウイルス感染症対策としてバスに顔認証システムを搭載。キャッシュレス決済にも対応している。
市民や観光客の利用ニーズを把握し、キャッシュレス決済など新しい生活様式の導入、実証終了後の事業化実現性を調査、検証する。
バスの利用料金は、市民が1人1000円で実証期間中は乗り放題に。観光客は1日1000円で利用できる。バスはマティダ市民劇場を起点に島内海岸線を循環。内回り、外回り各6本の計12本を約分の間隔で運行している。1周2時間程度で、10月25日に運行を開始。来年1月31日までの3カ月間実証する。
平氏はこのほか、市総合庁舎における授乳室の設置状況を聞いた。振興開発プロジェクト局の下地秀樹局長が答弁し、計4カ所への設置計画を説明。「それぞれの授乳室で、同時に4人までの使用ができるよう計画されている」と述べた。