いじめ件数は317件/市立小中学校
不登校49人、暴力行為102件/真栄城氏 一般質問で市説明
市立学校でのいじめの認知件数について、上地昭人教育部長は10日、小中学校で計317件であることを明らかにした。不登校は計49人、暴力行為は計102件だった。いずれも2020年10月末現在の数値。開会中の市議会12月定例会の一般質問での真栄城徳彦氏への答弁。
いじめ件数は、今年度から文科省の計上方法に統一し、児童生徒ごとに1件と数える。従来はいじめを受けた児童・生徒の重複報告を加算していたという。
内訳を見ると▽いじめが小学校273件、中学校44件▽不登校が小学校17人(昨年同期比3人増)、中学校32人(同17人減)▽暴力行為が小学校79件(同10件減)、中学校23件(同3件減)-となっている。
県全体に目を向けると19年度のいじめは、1万4895件で前年比で2096件の増。不登校は4630人で181人増。暴力行為は2687人で618人増。いずれも小中高校生が対象となっている。
真栄城氏は「いじめ、不登校、暴力行為がまん延しているといっても過言ではないと思っている。学校現場、教育委員会、行政との連携、保護者も含めて問題に取り組まなければならない」と強調した。
専門家会議の実施の有無について、宮國博教育長は「市教委、宮古教育事務所、スクール・ソーシャルワーカー、警察、児童相談所など関係機関によって連絡協議会を年間7回程度実施して問題解決に向けて情報交換と協議を行っている」と述べた。