医療従事者にエール/ロックフェス実行委、YEG主催
花火230発打ち上げ/コロナ収束に願い込め
新型コロナウイルス感染症対策の最前線に立つ医療従事者にエールを送る花火が13日夜、市街地の上空に打ち上げられた。冬の夜空を彩る計230発の花火を多くの市民が満喫。その大輪に、新型コロナウイルス収束の願いを込めた。
この打ち上げ花火はミヤコ・アイランド・ロック・フェスティバル実行委員会と、宮古島YEG(宮古島商工会議所青年部)が「悪疫退散祈願」と銘打って企画したもの。新型コロナに立ち向かう医療関係者や市民へのエールを花火に込めた。
最初の花火が打ち上げられたのが午後8時30分を過ぎたころ。「ドーン」という大きな音の後、色とりどりの花火が次々上がって市街地を明るく照らした。
今回の企画はサプライズイベントで事前の告知はほとんどなかった。このため多くの市民が突然打ち上げられた花火に驚いたり、喜んだり。主催者の粋なプレゼントを自宅のベランダや街中、公園などそれぞれの場所で楽しんでいた。
市内のコンビニエンスストアで買い物中に花火が打ち上げられ、約10分間その場で楽しんだという看護師の女性(45)は「本当にきれいだった。ストレスをためがちな日々なので、こういうイベントを開いてくれるのはありがたい」と花火観賞を楽しんだ様子。その上で「島外出身の方々はほとんど家にも帰れないと思うので、そういう方へのサポートをさらに手厚くしてほしい」と官民による一層の支援に期待を込めた。
市街地を一望できるカママ嶺公園で観賞していた40代の女性は「こんなに近くで見たのは初めてで、本当にきれい。新型コロナがなくなることを祈る花火だと聞きました。早く普通の生活に戻れるように、コロナが一日も早く収束することを願っている」と話した。
ロックフェス実行委の野津芳仁委員長は「多くの評価を頂き、イベントを開いて良かったと思う。コロナで息苦しい中、少しでも医療従事者や市民に元気を出してもらいたかった」と振り返り、「これからも新しい形のイベントの開催に向けて試行錯誤を続けていきたい」と意欲を話した。