ホテル棟売却、再公募へ/マリン社臨時取締役会
最低価格8億3000万円に
【那覇支社】ホテル棟売却により累積赤字解消を目指す第3セクターの宮古島マリンターミナル社(社長・下地敏彦宮古島市長)は21日午前、那覇市内のホテルで臨時取締役会を開き、ホテル棟最低売却価格を8億3000万円に再設定し入札公募することを決定した。入札は3月15日午後3時に行う。
同社は当初、ホテル棟売却価格を11億8800万円で入札公募し、応札企業を募ったが昨年12月の入札参加企業は0件だった。入札参加者がなかった原因を最低売却価格が高すぎると判断した同社は、同様のケースで通常取引の引き下げ幅である約7割の金額で入札最低価格を見直すことなどを検討していた。
同日の取締役会では全会一致で同額に最低入札価格を設定し直し、再公募を行うことなどを承認した。
取締役会後、会見した下地社長は「応札者がいなかった原因を調べた結果、価格設定が高過ぎるということが分かった。次回入札で5月の連休前までに決着をつけたい」と述べた。また、じゅう器(ホテル備品)引き渡しなど、その他の入札条件に変更はないという。
再公募は1月25日~30日に新聞紙上に広告を掲載し、2月2日~10日までの期間、入札参加者の申し込みを受け付ける。3月15日に入札を行い、4月20日に入札決定し売買契約を交わす予定だ。