生徒1人に陽性反応/新型コロナ
平良中、18日まで休校/「家庭での健康観察徹底を」
市教育委員会の宮國博教育長は15日、市役所平良庁舎で会見し、平良中学校に在籍する生徒1人が新型コロナウイルスに感染していることが判明したとして、18日までの4日間、同校を臨時休校にすると発表した。この生徒は14日にPCR検査で陽性が判明したが、それまで学校に登校しており、宮國教育長は保護者に対して、「家庭における健康観察の徹底」を強く求めている。
感染が確認された生徒は6日に症状が出現。11日に医療機関を受診し、インフルエンザ検査やPCR検査などを実施したという。14日午後には陽性が判明し下校させたが、それまでの期間(6日~14日午後まで)は登校して学習活動を行っていた。濃厚接触者については保健所が調査しているという。同校には生徒491人が在籍している。
陽性となった生徒は家庭内感染かとの質問に対し、市教委は「家族については現在検査中」と回答。また、学校では日々の検温などの取り組みはしていないのかとの質問には「朝の検温は学校でも実施している」と回答したが、今回のケースは「11日に風邪の症状で病院を受診したが、14日には(風邪)症状が無かったため、登校したと聞いている」と答えた。
宮國教育長は「保護者は園児、児童生徒の朝晩の検温などの体調の確認を行い、発熱等の風邪症状のある場合は自宅で休養することを徹底してほしい」と強調した。また、現在の宮古島市では感染レベルが上がっている現状を紹介し、「感染拡大が懸念されている。同居の家族に風邪症状がある場合も園児や児童生徒の登校、登園を控えてほしい」と協力を呼び掛けた。
一方、「新型コロナウイルスは誰しもが感染する可能性がある。感染者への偏見や差別につながるような言動は決してしないよう協力と子どもへ指導をしてほしい」と訴えた。