飲酒運転根絶が重点/年末年始交通安全運動出発式
高齢者の事故防止へ決意
12月21日から始まる2020年年末年始の交通安全県民運動に向けて宮古地区出発式(主催・市交通安全推進協議会)が18日、市未来創造センターで行われた。市や県、宮古島警察署、宮古島地区交通安全協会などの関係者が参加し、飲酒運転の根絶や高齢者の交通事故防止などに向けて決意を新たにした。同運動期間中は飲酒運転の根絶などを重点として取り組んでいく。期間は来年1月4日まで。
今年は「見過ごすな 信じて挙げた 小さな手」をスローガンに▽飲酒運転の根絶および危険運転の防止▽子供と高齢者の安全な通行の確保▽高齢運転者の交通事故防止▽早めのライト点灯による夕暮れ時と夜間の交通事故防止-を重点目標としている。
出発式では参加者全員で交通事故犠牲者に対する黙とうを行った。主催者の下地敏彦会長(代読)が「年末年始は酒を飲む機会が増えてくるが、飲酒運転を絶対にしない・させない・許さない行動を実践してほしい。これからも飲酒運転による悲惨な事故を無くすために地域・職場・家庭総ぐるみで交通安全意識の気運を高めよう」とあいさつした。
宮古島警察署の田場義浩署長は同署管内で12月17日現在、人身事故が67件発生し、このうち1件が死亡事故となっていることや飲酒運転で62人が検挙されている状況を説明し、「署としては運動期間中は飲酒運転等の悪質危険な違反に対する交通取り締まりを強化するとともに、関係機関と連携し、飲酒運転根絶対策や交通安全教育、街頭活動を強化していく」などと述べた。
また、県宮古事務所の金城聡所長(代読)も激励のあいさつをしたほか、宮古島地区交通安全協会の新里孝行会長が交通安全宣言を行った。
同運動は、広く市民に交通安全意識の普及・浸透を図り、交通ルールの順守と正しいマナーの実践を習慣付けるとともに、市民自身による道路交通環境の改善に向けた取り組みを推進することにより、交通事故防止の徹底を図ることを目的としている。