市役所 平良庁舎が閉庁/27年間の業務に幕
来月4日から新庁舎で
市は28日午後、2020年の仕事納め式を行い、市役所平良庁舎での全業務を終えた。旧平良市を含む市政の拠点は、27年間の歴史に幕を閉じた。同日は市の職員が平良庁舎の歴史を振り返る閉庁式に参加し、1月4日から供用を開始する新庁舎での業務遂行に向けて決意を新たにした。平良庁舎は市公共施設等総合管理計画において跡利用の方向で検討が進められる。売却か、賃貸かは未定。
閉庁式は28日午後5時10分ごろから1階ロビーで行われた。閉庁に当たり下地敏彦市長は「懐かしい思い出が詰まった庁舎だ」と感慨深く話し、「1月4日からは新庁舎に移り、同じ市の職員が同じ職場で意見を出し合いながら仕事を進めていく。より良い市を作り上げよう」と呼び掛けた。
市民も対象に「平良庁舎を愛していただいてありがとう。来年からは人の流れも変わると思うが、この平良庁舎の活用もみんなで真剣に考えていきたい」と話した。
式後は、市職員らが庁舎前で記念撮影を行った。長年親しんだ庁舎をバックに笑顔で写真に収まり、27年の歴史に幕を下ろした。
平良庁舎は1991年4月に起工。敷地面積は4819平方メートル。地上7階、地下1階の構造で、延べ床面積は8119平方メートルある。
93年1月に竣工(しゅんこう)し、同年4月に供用を開始。その後は2005年9月30日まで当時の平良市の行財政運営の拠点として定着した。同年10月の市町村合併後は市役所平良庁舎に改称し、計27年間にわたって多くの市民に親しまれてきた。
閉庁後の平良庁舎はほぼ無人となるが、来年1月の市長選に向けて市選挙管理委員会事務局は業務を継続する。同選挙の期日前投票や当日の投票も同庁舎で行われる。そのほかの各課は移動。1月4日から新しい庁舎で業務を開始する。