美ら海協力金 総額1800万円/09年まとめ 3万6000人が利用
宮古島美ら海連絡協議会(会長・小禄貴英宮古島漁協組合長)のまとめによると、観光ダイビングやシュノーケリング客を対象にした2009年の「美ら海協力金(絵はがきチケット)」の利用者は延べ約3万6000人に上った。チケットは1枚500円で、総額が約1800万円。協力金は、観光ダイビングや漁業振興、サンゴ礁などの海洋環境保全に活用された。
ダイビングや漁業振興に活用
「美ら海協力金」は、10年余続いた漁協とダイビング業者のトラブル解決に伴い08年2月から始まった。チケットは、「美ら海抽選券」の付いた絵はがきタイプで、ダイビングスポットなどの写真を採用。7月からは昨年10月に開催された水中フォトコンテストのグランプリと準グランプリ受賞作品の利用を予定している。
抽選会は、4回行っい、当選者にはクルマエビやマンゴー、水産物組み合わせセットなど宮古の特産品をプレゼントした。
美ら海協力金は主に海洋環境保全や水産業振興、海洋資源の保護培養、観光ダイビング振興のために使われている。
昨年4月には、東京のマリンダイビングフェスに、10人参加。宮古のダイビングポイントをPRした。今年も市長を先頭に、13人参加。費用は250~300万円かかるという。
ダイビング月刊誌でも、広告を掲載し宮古の海をPRしている。最新号の記事では、下地島の海をダイビングスポットやグルクンの群れなどのカラーグラビア写真入りで紹介している。
漁業関係では、ウニや稚貝の放流事業、漁場になっているサンゴ礁保全のためのオニヒトデ駆除-などに使った。
美ら海連絡協議会の狩俣武則事務局長は「サンゴ礁とか宮古の海を守るため、島を訪れるダイビングやシュノーケリング客の皆さんには、絵はがきチケット(美ら海協力金)に協力していただきたい」と話している。