宮古地区の新規感染1人 県「正月も感染予防を」
【那覇支社】県は31日、新型コロナウイルスで、県関係で58人の感染を新たに確認したと発表した。このうち、宮古地区での新規感染は1人で、感染者累計は10月以降で125人、全体では173人となった。宮古病院に入院中の感染者は8人(中等症4人・4人)で、宮古の宿泊施設で療養中の患者は14人。
保健医療部の糸数公保健衛生統括監は、県内での感染者増を受け「この調子でいくと、一気に患者が増える可能性がある」「医療体制を圧迫することにならないかと心配している。年明けにそういう状況にならないか懸念している」と述べた。
また、「正月は、どうしても大勢で会食することは避けられないかもしれないが、その際もみんなでマスクをするなど感染予防を心がけてほしい」とも呼び掛けた。
同日、宮古地区での感染が発表されたのは10歳未満の男児。これまでに判明している県内患者の濃厚接触者として29日に医療機関を受診して検体を採取し、30日に陽性と確認された。
県内、市中感染が拡大か
県内の感染状況について、糸数統括監は「療養者数や新規感染者数も増えている。感染系が分からない症例も50%を超える状態が多くなっている。これは、市中感染が県内でじわじわ拡がっていることになる。非常に注意が必要な状況」と指摘した。
県の警戒レベル7指標は、療養者数(387人)、直近1週間合計の新規感染者数(273人)の2指標が最も高い「感染まん延期」となった。また、重症者用病床使用率は第3段階の「感染流行期」ながらも50.0%に達した。第3段階の指標は、重症者用病床使用率、病床占有率(56.6%)を含め4指標。
同日、米軍関係では2455件の検査で22人の新規感染が発表された。このうちの多くは、入国後の隔離解除時点に行う検査で感染が判明したという。