気を付けて!金属の混入/キビ搬入
製糖工場機具を破壊
サトウキビの収穫シーズンに入り各製糖工場はフル稼働で対応しているが、キビの束に混入されている金属類に頭を痛めている。鎌やワイヤのほか、ハンマーも混入されているという。これらの金属類は原料とともに工場の製造ラインに巻き込まれ、機具の一部を破壊している。
金属類の混入は毎年のように発生。製糖工場では収穫前に原料区ごとに注意を呼び掛けているが抑止につながらないのが現状だ。
キビの束に混入されている金属類は、キビの山を作る際に使用するワイヤやくい、ハンマーや鎌など。いずれも農家の置き忘れが原因に挙げられる。
宮糖城辺工場では原料と一緒にハンマーが製造ラインに巻き込まれ、キビを細かく切るシュレッダーハンマーの一部が破壊されたという。修理のために約2時間運転をストップさせるトラブルが発生するなど金属類への対応に苦慮している。
同工場農務部の洌鎌英樹部長は「金属類が減らない。山を作るワイヤやキビの束の上に置いたハンマーや鎌を取り忘れないように気を付けてほしい」などと話し、収穫の際には金属類を混入させないよう注意を促した。