市役所新庁舎が開庁
分庁方式を一つに集約/効率的なサービス提供へ
宮古島市初の総合庁舎となる市役所新庁舎の開庁式が4日、同庁舎で行われた。国会議員、県議、市議会議員、関係各団体の代表や課長級以上の職員が参加し、市の新しいランドマークの始動を祝った。また、入り口前では下地敏彦市長や山里雅彦市議会議長ら来賓によるテープカットも行われ新庁舎稼働による市民の利便性向上と効率、効果的なサービス提供に期待を寄せた。
あいさつで下地市長は「合併後これまでは分庁方式で行政運営を行ったが、いろいろな課題があった。さらに、最近は観光客の急増や建設ラッシュなど、これまで以上の業務量や対応等が予想されている。そうした中、さまざまな課題にこの新庁舎は柔軟に対応できる」と話した。
その上で「結の心をつなぎ、市民に親しまれるこの『庁舎』から新しい歴史が始まる」と、市民に訴えた。
山里議長は「新庁舎は、各種手続きの簡素化や高齢者にも安心して利用できるようバリアフリー化も図り、多様なニーズに対応できるほか、防災拠点としての機能も充実している。この庁舎が新たな市のシンボルとして将来にわたり、市民に親しまれ、市の発展に寄与することを期待している」とあいさつした。
また、玉城デニー知事(代読・宮城力県企画部長)も「新庁舎は市民サービスのさらなる向上が図られ、安全安心な暮らしを支える防災拠点ともなる素晴らしい施設。市だけでなく県全体の振興のさらなる発展の拠点となることを期待している。また、市長を先頭に市民が一丸となって夢と希望にあふれた活力のある島づくりの実現にまい進してほしい」と呼び掛けた。
そのほか、衆議院議員の西銘恒三郎氏、下地幹郎氏、内閣府沖縄総合事務局の吉住啓作局長もあいさつを行い、新庁舎が多くの市民に愛され、より充実した行政サービスの提供を実現していくことに期待を寄せた。
最後に、下地市長と来賓によるテープカットも行われ、新しい庁舎での業務スタートを祝った。
式典後は、新庁舎の内覧会も行われ、参加者たちはいろいろな新たな機能を有した庁舎の設備に興味津々の様子で見入っていた。