無災害願い一斉放水/防火思想を普及、啓発
コロナで規模縮小し実施/市消防出初め式
2021年宮古島市消防出初め式が7日、市消防本部(来間克消防長)で行われた。消防職員や消防団員ら45人が参加。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、規模を縮小しての実施となった。一斉放水を披露し、無災害の一年を願った。
規模縮小として取りやめられたのは、一日消防長の任命や幼年少年防火クラブの余興、職員の展示訓練など。一般参観者の入場も自粛するよう呼び掛けられた。
特別点検では、下地敏彦市長、県消防協会宮古地区支会の前川尚諠支会長が、隊列を組んだ消防職員や消防団員の服装を確認。消防車や救急車の点検が行われ、各車両とも正常な稼働が確認された。
式典の途中で雨が強くなり、県消防協会表彰などは車庫内で実施された。一斉放水では降りしきる雨の中、消防職員らが放水を開始し、美しいアーチを描いた。
下地市長は「消防職員の皆さんには市民の付託に対して最大限に応えられるようなお一層精進することを強く望む。消防行政に課された責務を強く認識し、減災に向けてさらなる消防体制の充実強化に取り組みたい」と式辞を述べた。
20年の市内での火災発生は13件だった。救急件数は3040件で、新型コロナによる診療自粛の影響もあり、前年を373件下回ったという。
出初め式は、消防業務に対する市民の理解と信頼を深めるとともに防火思想を普及、啓発させることを目的に実施された。