PCR検査に車の列/新型コロナ
宮古病院 外来休止初日/感染拡大、深刻な状況に
島内における新型コロナウイルス感染拡大の影響で、一般外来診療が26日から休止となった宮古病院。同日は外来患者が訪れないことから静かな1日になるかに思われたが、午前11時ごろからドライブスルー方式のPCR検査のために訪れた車両による長蛇の列が院外まで続き、感染拡大が続く宮古地区の深刻な状況を物語る風景が広がった。
宮古地区では、年明けから新型コロナ感染者が一気に増えて、25日現在ですでに100人を超えている。
こうした状況を受けて、病床が逼迫(ひっぱく)する宮古病院の一般外来診療は26日~2月1日まで休止となっている。
PCR検査待ちで病院前の道路に並ぶ車両内には、マスク姿の人たちが不安げな表情で待機し、誘導員の指示に従っていた。
検査待ちの長蛇の車列を見た40代の女性は「外来がないから駐車場は空いているのに、検査待ちで院外に伸びる車の列を見ると、医療崩壊的な感じがして怖くなった」と話した。
宮古地区の現状について、同病院の本永英治院長は25日の会見で、院内感染のリスクが高まっていることに警鐘を鳴らし「もし、院内感染が発生すれば宮古の医療は崩壊する」と訴え、市民に対しては行動の変容を求め、行政に対してはロックダウン(都市封鎖)的な政策の必要性を訴えた。