小中きょうから一斉休校/コロナ感染者急増で
来月7日まで「健康と安全第一」/市教委
新型コロナウイルス感染者の急増を受け、市教育委員会(中尾忠筰教育長職務代理者)は28日から市立の幼・小・中学校を一斉休校させることを決定した。期間は2月7日までをめどとするが、市内の感染状況によっては短縮や延長も検討する。子供たちは不要不急の外出を控え、各家庭では感染症対策を徹底するなどの対応を求めている。臨時休校は昨年3月から5回目。
市教委は27日に臨時の委員会を開き、休校を決定。市役所で開いた会見で発表した。中尾職務代理者は「苦渋の決断だが、市内の幼児・児童・生徒の健康と安全を第一に考えた結果だ」と理由を述べた。
26日の市長会見では一斉休校は否定していたが、同日の新規感染者が過去最多を更新したことや、医療現場の逼迫(ひっぱく)を受け、協議の結果、一斉休校に踏み切った。
保護者には毎日の検温と健康観察を行い、発熱やせきなどの症状がある場合は、学校や市の新型コロナ電話相談室に連絡することを呼び掛けた。
医療従事者であるなど保護者に特別な事情がある場合は、通学している学校に相談すれば子供たちを受け入れる。
休校期間の判断基準については、具体的な数字を決めてはいない。校内での感染者数や濃厚接触者数、市全体の感染者数を鑑みて、再度委員会を開き、決定する。
市教委の決定を受け、座喜味一幸市長は「命の安全が最も大事。教育委員会の判断は意を共通するものがある。保護者には負担を掛けるが協力をお願いしたい」と述べた。また、県立高校の休校については「担当課と相談しながら休校を要請する方向で調整したい」と前向きな姿勢を見せた。