感染者3日間で102人/コロナ拡大止まらず
消防で4人陽性、9人濃厚接触
宮古地区における新型コロナウイルス感染者が1日当たりで過去最多の35人に上ることが28日午後、県の発表で分かった。この3日間で計102人が感染したことになる。感染拡大の勢いは止まらず、市消防本部でも4人の職員が感染していることが判明。濃厚接触者も9人いるという。
宮古地区における1日当たりの感染者は3日連続で人を超えた。直近1週間では142人に上る。
感染拡大を受け、市は26日に事実上市独自の緊急事態を宣言。座喜味一幸市長が市民に対し不要不急の外出を控えることや島外への往来および旅行者、帰省者に来島の自粛を求めた。
増え続ける感染者と市など関係機関が発出する注意喚起によって、夜の市街地は閑散としている。飲食店など多くの事業者が県の時短協力要請に応じて午後8時に閉店するなど感染防止対策を講じている。
座喜味市長は28日の本紙取材に「市民の協力で街中は閑散としている。学校も休みに入り、街を歩いていても人が少ない。市民の協力の結果はいよいよ表れてくると思う」と話した。
ただ、28日時点で感染拡大は止まっていない。この状況下、市消防本部で職員4人が感染していることが分かった。取材に応じた砂川忠志署長によると、感染経路は家庭内感染のほか飲み会に出て感染した疑いがある職員もいるとした。
濃厚接触者は9人で、うち4人は28日までに陰性が判明し、残る5人は29日に結果が出るという。
ただ、陽性者、濃厚接触者の計13人が業務に就いていない。砂川署長は「業務に支障はない。最低人員は確保して対応している」と話し、現時点で消防業務に影響は出ていないとした。
同本部では職員に対し感染防止対策の徹底を常々呼び掛けてきたが、4人の陽性者が確認された。砂川署長は「今後、一生懸命に職員に対し(感染防止対策の徹底を)周知徹底し、二度とこのようなことが起こらないように強く指導していきたい」と話した。