幼小中、8日から再開/市教育委
コロナ抑制 「休校で一定の効果」
市教育委員会の中尾忠筰教育長職務代理者は4日、市役所で会見し、新型コロナウイルス感染拡大で一斉臨時休校中の幼稚園、小学校、中学校を8日から再開すると発表した。中尾氏は「臨時休校後の新たな感染者は3人、学校における濃厚接触者も数人程度に抑えられている」と再開の理由を説明し、家族に感染の疑いがある場合は登校を控えることなどを強く求めた。
臨時休校前は10人を超える感染者、濃厚接触者は100人近くに上った。休校後は新たに3人が感染者となったが、4日時点では療養中が10人、濃厚接触者は10人以下となっている。幼小中41校(園)のうち15校(園)に及んでおり、地域性はなく全域に広がっているという。
中尾氏は臨時休校について「子供たちの安全・安心と学びの保障をてんびんに掛けるような苦渋の判断だったが、感染拡大防止に一定の効果があった」と説明した。
その上で▽家族に感染の疑いがある場合は登校を控える▽発熱やせき、鼻水などの風邪症状がある場合は学校に連絡し休ませる。登校を再開する場合は医師の診断結果や指示を学校に報告する▽家族に風邪症状がある場合も休ませる-ことを徹底するよう強く求めた。
上地昭人教育部長は「学校にウイルスを持ち込ませないことが重要。これは地域や家族の協力なしにはできない」と防止対策の徹底を呼び掛けた。