緊急事態28日まで継続/県延長で市長「医療、依然逼迫」
新型コロナウイルスに係る県独自の緊急事態宣言の延長を受け、座喜味一幸市長は5日、市役所で会見を開き、市独自の緊急事態も県と歩調を合わせ28日まで継続する方針を示した。引き続き島外への往来や旅行者および帰省客に来島自粛を求めたほか、市民に対して不要不急の外出を控えるよう訴えた。一方、一部屋外の公共施設については8日以降、利用制限を掛けて開放することも発表した。
座喜味市長は現状の医療体制について「県内外からの支援を受け、危機的な状況を脱しつつあるが依然逼迫(ひっぱく)した状態が続いている」とし、「(県の緊急事態宣言中は)現在の取り組みを原則として継続する」と強調した。
具体的には市民に対し不要不急の外出や会合、会食の自粛、マスクの着用や手指の消毒、「3密」を避けた行動を求めた。島外への往来や旅行者らへの来島自粛要請等も継続した。
加えて、旧正月や旧十六日祭等、親族が集まる地域行事が控えていることを踏まえ、「今年は特別のこととして、できる限りの少人数で、時間を制限するなど自粛を工夫し、感染拡大の場とならないように強くお願いしたい」と話した。
座喜味市長は「まずは市民と共に地域内で感染を抑えたい。宮古島から他県に行くとか、あるいは沖縄本島への往来も含めて、不要不急という言葉を超えた危機感と受け止めていただきたい」などと述べ、市民に理解と協力を求めた。
原則的に市独自の緊急事態宣言を継続する形を取るが、一方では一部屋外施設の利用を条件付きで認めるなど規制をやや緩める。
パイナガマ海空すこやか公園や城辺運動公園、平成の森公園、カママ嶺公園など感染予防対策を徹底した上で8日から開放する。