ワクチン接種近づく/新型コロナ
保管冷凍庫搬入進む/県内自治体 抑え込みに期待感
新型コロナウイルス感染症の米国製ワクチンが12日、国内に到着した。県内でもワクチンを保管する超低温冷凍庫(ディープフリーザー)の搬入が進められており、134台設置予定で、離島を含め各市町村に最低1台は設置される。ワクチン接種に向けた動きが具体的に見えてきたことで、感染症の抑え込みに期待が高まってきている。
到着したワクチンは米国製薬大手ファイザー製で、厚生労働省が14日に正式承認した後、17日にも接種が始まる。まずは医療従事者1万~2万人を対象に首都圏や大阪府、兵庫県、福岡県、愛知県など全国約100カ所の病院で先行接種する。
県のワクチン対策チームによると、ワクチンの確保ができ次第、接種はコロナ診療に係る医療従事者(救急隊員、海上保安庁、自衛隊職員含む)約5万5000人から始め、高齢者、基礎疾患を持つ人と高齢者施設職員、一般市民の順となる。3月上旬から始まり、65歳以上の高齢者は4月上旬ごろになる見通しだ。
市では1月中旬にワクチン接種準備班を組織して、接種開始に向けて作業を進めている。スケジュールに未確定な部分がまだある。
多良間村では「まだ詳しい情報はない」(伊良皆光夫村長)として、接種方法なども決まっていないという。島民は「インフルエンザ予防接種の時は、宮古島から医師が来て集団接種をしているので、同じようなやり方になるでは」と話した。
ワクチン接種は任意で、費用は国の負担で行われる。