新型コロナ 14日、宮古島市は新規ゼロ
県内で19人が新規感染
【那覇支社】県は14日、新型コロナウイルスで、県関係で19人の新規感染を確認したと発表した。このうち、宮古地区での新たな感染はなかった。宮古地区での感染がゼロとなるのは4日連続で、療養者数は自宅療養を含め前日の62人から35人に減少した。同日は、新型コロナに関連して浦添市に住む70代の男性が亡くなったことも発表された。
宮古地区での療養状況は、入院中が宮古病院の11人(中等症11人)、民間病院の10人(中等症1人、軽症9人)、宿泊施設療養中5人、入院調整中(症状確認含む)9人。高齢者施設や自宅での療養はゼロとなった。
新型コロナウイルスに対応する病床の占有率は、県全体で70.3%。直近1週間の新規感染者数(人口10万人当たり)は県全体で10.69人、宮古島市は3.66人に低下している。ただ、保健医療部の糸数公保健衛生統括監は「県全体で中等症以上の患者が100人以上いる。毎日、死亡例も続いている」と述べ、医療体制の厳しさが続いているとの認識を示した。
県独自の緊急事態宣言について、県は「(医療体制が)厳しい状況を迎えている中で、新規感染者が減ったから(すぐに)やめるということにはならないのではないか。専門家や現場の医師の意見も聞きながら検討していくことになる」としている。
また、同日は県内で新型コロナウイルスの感染者が初めて確認されてから1年となることについて、糸数統括監は「この1年間、昨年の4月と8月、今回と3回、緊急事態宣言となった。だいぶ、感染経路や感染源は明らかになってきている。今後も、そういう情報をもとに、効率的に対策が取れるようにしていきたい」と述べた。
その上で、「県民の皆さんにも協力いただいている。新しい生活様式を定着させ、なるべく感染しない行動を引き続き、ご協力をお願いしたい。どうしても、高齢者や基礎疾患がある方が重症化などにつながってしまうので、そうならないような取り組みを強化するとか、4月以降に行われるワクチン接種がかなり期待できると思っているで、ワクチンに向けてもご理解とご協力をお願いしたい、まだまだ、先が見えないというか、(見通しが状況も)続くと思うが、引き続きとりくんでいきたい」と述べた。