都計マスタープラン、4月公表
最終会合で意見集約/伊良部地域も編入検討へ
市都市計画マスタープラン策定委員会(委員長・池田孝之琉球大名誉教授)の第5回会合が24日、市役所で開かれた。全体構想や地域別構想について最後の意見交換を行い、最終版に取りまとめる。今後は3月の都市計画審議会を経て、4月に策定内容を市民に公表する予定。
伊良部地域は都市計画地域に指定されていないが、今後、都市計画区域の編入を検討するという。区域編入の効果や影響などを明確に示し、地域住民および所有者との十分な合意形成を図りながら検討を進めていくことを確認した。
委員からは、下地島空港で進められている宇宙港計画について、「夢がある計画。何らかの形で盛り込んだ方が良い」との意見が上がった。事務局は「詳細を把握してないので、ヒアリングをした上で記載できるか検討したい」と述べるにとどめた。
都市計画マスタープランは市の将来都市像の明示、都市計画の方針などを示すもの。今回の改定はおおむね20年後の都市の姿を展望した上で、10年間の都市計画の方針を定め、目標年次を2030年としている。現在のマスタープランは09年に策定し、17年に一部改定した。
マスタープランは、全体構想編で都市づくりの理念、都市整備の方針が示されている。地域別構想編では平良、下地・上野・城辺、伊良部の地域別に、地区の概況や将来像と目標、地域づくりの方針などが明示されている。
地域別構想編の策定には各地域で住民説明会を開き、意見を集めた。1月8~25日の期間にはパブリックコメントを受け付け、7人から15件の意見が出された。
会議の冒頭、座喜味一幸市長は「市の将来を形づくる計画に協力いただき感謝する。魅力ある潤いのある住みたい街を目標にするため意見を出してもらいたい」と述べた。