患者取扱数は2837人/19年度市夜間診療所
内科80%、小児科14%/運営委に委嘱状、実績確認
2020年度市休日夜間救急診療所運営委員会が25日、市役所や宮古病院などをインターネットで結んだリモート会議で行われた。運営委員委嘱状交付が行われ、委員長には宮古病院の本永英治院長、副委員長には宮古地区医師会の竹井太会長が就いた。また、委員会では診療所の実績が示され、19年度の患者取扱数は2837人となっていることなどを確認した。
19年度の診療科目別患者内訳は、内科が最も多く2258人(80%)、次いで小児科393人(14%)などとなっている。
月別では9月が最も多く404人で、その要因について市健康増進課ではインフルエンザの流行によるものと説明した。
地域別では、平良が1895人、城辺256人、伊良部201人、上野151人、下地119人で多良間は0人。そのほか、県内は61人で県外は154人となっている。
また、疾患別の受診者数は、風邪などの上気道炎が最多の1038人。次いで急性胃腸炎の289人などとなっている。
そのほか、昨年4月から新型コロナウイルス対策で、宮古病院に同診療所を無償貸与していることについても協議し、来年の3月末まで継続することを確認。
さらに、宮古病院側から市に同診療所について譲渡を求める要望が提出されていることも報告され、委員も理解を示した。
あいさつで座喜味一幸市長は「新型コロナ対策で発熱外来用の施設として今回、宮古病院から診療所の場所を譲り受けたいとの申し出もあった。皆さんからも意見を出してほしい」と呼び掛けた。
同委員会は、診療所の運営形態等について検討し、市長に提言する組織。病院のほか保健所、医師会、薬剤師会、看護協会、婦人連合会などの代表で構成し、さまざまな分野から意見・提言を行い、診療所の円滑な運営に努めている。
委員は次の通り。
委員長=本永英治宮古病院院長▽副委員長=竹井太地区医師会長▽委員=藤川栄吉市休日夜間救急診療所長、宮里義久宮古保健所所長、下地睦夫地区薬剤師会長、大嶺リツ子県看護協会宮古地区長、島尻清子地区婦人連合会長、湖山知篤宮古病院救急科医師