「伊川氏の行政経験」を強調/副市長人事で市長
給料減額案らに質疑集中/市議会3月定例会
開会中の市議会(山里雅彦議長)3月定例会は4日の本会議で、提案された条例関係などの議案に対する質疑が行われた。この中で市当局が追加議案として提出した副市長を県会計管理者の伊川秀樹氏(60)とする人事案と選挙期間中の行為を理由とする市長給料減額案について多くの議員から質問が集中した。このうち、人事案について座喜味一幸市長は伊川氏の豊富な行政経験を強調し理解を求めた。
副市長人事案について我如古三雄氏が「伊川さんは宮古島市に居住しておらず、市の実情を把握しているのか疑問。また、あえて島外から呼ぶより、島内にも人材はいると思うが市長の見解は」と質問した。
これに座喜味市長は「伊川さんは島尻出身で宮古高校を卒業後に琉球大学に進学している。(島尻の)実家にも良く訪れているという。また、県からの出向で市の財政課長も歴任した経験もある。福祉から教育、財政の部署にも所属しており、行政経験が豊富。島へ恩返しをしたいという思いを持っており、故郷を愛しているため、力を発揮してくれると思う」と話した。
市長給料減額案については佐久本洋介氏が「市長就任前の話だが、どこまでさかのぼって責任を取るのか」と質問した。
これに座喜味市長は「感染拡大にあった中で、選挙戦を通してコロナの感染拡大に少なからず影響があったとの指摘を重く受け止めている。今後、コロナ対策を実施していく中では襟を正して市民に向き合い改めて協力を求めていくためにも提案をしている」と理解を求めた。
給与減額で減額した予算については、コロナ禍で影響を受けている人たちに役立てていく方向で検討していると説明した。