緑化推進賞に津嘉山さん宅/市民運動グリーン部会
最高賞「緑の街角賞」該当なし
市民の庭造りを評価して緑豊かな街づくりにつなげる第38回「緑の街角賞」(主催・宮古島市市民運動実践協議会グリーン部会)の審査結果の発表が5日、市みどり推進課であり、今回初めて最高賞の「緑の街角賞」の該当宅がなかった。グリーン部会の平良耕次郎部会長は「該当しそうな庭もあったが、少し基準に足りなかった。コロナ禍で個人宅を積極的に訪問することができず、審査件数が少なかったことも要因」と説明した。今回は緑化推進賞に津嘉山秀さん(平良東仲宗根)、植栽努力賞に伊波悟さん(城辺西里添)、公共美化賞にはりみずロータリーパーク(平良西里)が選ばれた。表彰式は11日に行われる。
津嘉山さん宅は1988年に植栽美化賞を受賞している。門から住宅の玄関につながる玉砂利敷きの通路の左右にある庭には小葉ガジュマル、ホルトノキ、クロキ、イヌマキ、リュウキュウマツなど多種多様な高木、中木、低木が緑豊かに成長しているが、多くは1・5~2㍍の高さに摘芯され傘状に刈り込まれている。6㍍のホルトノキは見る人を圧倒する。
伊波さん宅は十数本の若松があり、巨石の上に生育している枝振りの良い松がシンボルツリー。草花はほとんど鉢に植えられているが、直植えのクロキ、イヌマキ、シャリンバイ、モンパノキなどもバランス良く植栽されている。
はりみずロータリーパークは平良港前の国道390号にある三日月型の植栽升。近隣の中西健太さんら7人がサークルで昨年6月ごろから、管理している。街路樹のヤシやガジュマルを核として一面に芝を張り、コーナーを設けて、マリーゴールドなどの草花を植えている。
平良部会長は「各地で庭づくり、花づくりの機運が広がってきているように感じる」などと評価した。今回は昨年12月から今年1月にかけて6件を審査し、3件を選んだ。