障がい者の要望ヒントに/「電話お願い手帳」寄贈
NTT西日本沖縄支店
NTT西日本沖縄支店が社会貢献活動の一環として作成している「電話お願い手帳」の2021年版を市と市社会福祉協議会に寄贈する贈呈式が8日、市役所で開かれた。同支店の畔上修一支店長から座喜味一幸市長に目録が手渡された。
贈呈式には市社会福祉協議会の饒平名建次会長らも出席した。
畔上支店長は「手帳は耳や言葉が不自由な人たちからの要望をヒントにして発行した。地域で安心安全に暮らせるコミュニケーションツールとして利用してほしい」と述べるとともに、17年版からは同手帳のウェブ版、アプリ版を提供していることを説明し、活用を呼び掛けた。
座喜味市長は「市においても聴覚などに障がいがある人が約400人いる。市民が市民にお願いできる社会が望ましい。幅広く利便性で役立つよう、これからも支援を希望する」と語った。
「電話お願い手帳」には「わたしは耳や言葉が不自由です」などと表示されていて、家族や病院などの電話番号を記入すればスムーズに協力を求められるようになっている。同支店では毎年贈呈を続けており、今年で39回目。今回は市と社会福祉協議会へ25冊が贈られた。