来月12日以降にワクチン接種/市の実施計画
75歳以上の希望者対象/2回実施へ、初回は487人分
4月に始まる新型コロナウイルスワクチンの高齢者接種で、優先順位等を示す市の実施計画の骨子がまとまった。4月12日以降、まずは高齢者施設を利用する75歳以上の希望者を対象に打つ。5日の週に届くワクチンは975回分で、2回接種を実施することから初回供給量は487人分となる。その後は未定。ワクチンの供給量を見ながら判断し、順次公表する。
予防接種計画の概要は16日午後、市役所内で開かれた新型コロナ対策を話し合う市インフルエンザ等対策本部会議の中で決めた。
米国ファイザー社のワクチン接種を前提とする宮古島市の対象者は16歳以上の4万6904人。接種は医療従事者、高齢者、一般の順に実施していく。
5日の週に届くワクチンの接種については、75歳以上の高齢者が多く利用している施設を中心に実施したい考え。市がこれらの施設に対象者のリスト化を要請しており、情報が集まり次第、具体的な接種スケジュールを取りまとめる。
この後の計画はワクチンの供給状況を見ながら固めていく。高齢者を除く一般の優先順位は、①基礎疾患を有する者②高齢者施設等の従事者③60歳から64歳の者④①~③以外の者-。接種券・予診票の送付は65歳以上は4月中だが、64歳以下は未定となっている。
市は、市内の医療施設等21の機関でワクチン接種が受けられる個別接種の準備も進めている。市民がかかりつけの医院で接種できるよう調整している。
同時に、集団接種も予定している。接種計画が示す会場は6カ所。平良地区は2カ所に分け、旧町村地区には1カ所ずつ設ける。
ワクチンの接種に向けて対策室の仲宗根美佐子室長は「スムーズに接種できるよう準備を進めている。ワクチンの供給量を見ながら必要な情報をその都度伝えていきたい」と話し、市民に理解と協力を求めた。