証明書提出義務化は「困難」/市議会一般質問
観光客のPCR検査で市長/陸自配備「容認」改めて主張
座喜味一幸市長が市長選挙で打ち出した「観光客のPCR検査陰性証明義務化」について、現時点で「困難」となっていることが18日、分かった。開会中の市議会3月定例会で我如古三雄氏の質問に楚南幸哉観光商工部長が答えた。座喜味市長は宮古島市への陸上自衛隊の配備については容認する立場を改めて示した。我如古氏への答弁。
座喜味市長は市長選で全島民のPCR検査や、観光客への陰性証明書提出の義務化などについて公約に掲げていたことを踏まえて、我如古氏は「今後どのような形で取り組む予定なのか」と質問した。
楚南部長は座喜味市長当選後から、観光客などが入島する際にPCR検査の陰性証明書提出義務化について、宮古地区医師会や県立宮古病院、観光関連事業所と意見を交わしたところ、現状では「困難」との考えを説明した。
また、「来島者へは自主的に検査を受け、陰性証明書を取得して来島する仕組みをつくりたい」と答えた。
野党議員らは「謝れ」「公約撤回か」などと大声でやじを飛ばした。
陸上配備について座喜味市長は容認の姿勢を示しながらも「ただし、市民の理解を得ない強硬な部隊配備と施設整備については反対」と話した。
座喜味市長は「どの辺までの容認かというのは難しい」と述べた上で、すでに運用が始まっている千代田の「陸上自衛隊宮古島駐屯地」については「そういう事実というのは当然認めている」と答えた。
弾薬庫建設についても「保良地域の住民が不安に感じている。工事完了時には国が地域住民に説明すると思うのでその際には市長として出席し、不安解消に努めていきたい」と話した。