PCR検査キットを送付/多良間村
新型コロナ実証事業 観光来島予定者に
【多良間】2020年度新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した、多良間村観光来島者等PCR検査実証事業がスタートしている。村内の観光関連事業所ではゴールデンウイーク前後に来島を予定している観光客へ検査キットを送るための作業に追われている。
同事業は観光等で来島する人のうち希望する人へ、村が購入した検査キットを事前に送付し、来島前に新型コロナウイルスの感染リスクが低い証明を得て来島することにより、受け入れる観光関連事業者および島民が安心して迎えられるようにするとともに、経済の活性化に資することを目的としている。
検査キットは多良間島からの発送となっており、船便と陸路輸送のため到着まで、2週間程度を見込んでいる。
村内で唯一のダイビングショップであるJAWSⅡでは島の医療体制の脆弱(ぜいじゃく)さやお年寄りが多く住んでいることから島の事を考えて1日の人数制限をしての営業を再開させた。代表の柳岡秀二郎さんは、「予約で来島するお客さんは全員受ける予定で、拒否する方は1人もいない」と安堵(あんど)した表情を見せた。
地域住民からは「PCR検査を受けて来島する。それぐらい多良間島に熱い気持ちがある観光客ならば交流はできないけれど大歓迎」との声があった。