研修の成果を披露/沖縄横笛奏者育成
修了証交付
沖縄横笛奏者育成研修(初級)の修了証交付が27日、平良の下崎地区公民館で行われた。修了証を手にした受講生たちは「豊年の歌」「なりやまあやぐ」などを披露し、宮古民謡の継承発展へ決意を示した。
同研修は、県の文化活動支援助成事業で、宮古民謡保存協会(砂川次郎会長)が主催し、昨年7月から計7回にわたり行われた。
成果発表会では、個人やグループで練習の成果を発揮し、繊細で優美な音色を響かせた。
発表をオンラインで聞いた講師の宇保朝輝さん(琉球古典音楽安冨祖流宇保朝輝研究所)は「笛は人前では緊張して普段通りの演奏ができないが、皆さんは度胸があり積極的で感動した。笛はその日の体調によって出る音が違う。今後も続けて、宮古民謡に笛を取り入れてほしい」と講評を述べた。
受講生の儀間京子さんは「最初はまったく音が出なかったけど、要領を覚え出せるようになった。細く長い息を吹き込むのが難しかった。笛の音は素朴で癒やされます」と話した。
新年度も初級、中級講座が予定されている。受講生によると、宮古では沖縄横笛を吹ける人が少ないという。