名古屋直行便が就航/10年ぶりの新規路線
関係者ら盛大にセレモニー/JTA
日本トランスオーシャン航空(JTA)は28日、名古屋の中部国際空港(セントレア)と宮古空港を結ぶ直行便を新規に就航させた。同社の新規路線開設は約10年ぶり。10月30日までの期間限定で、座席数165席のボーイング737-800型機が1日1往復2便、運航する。宮古空港では就航記念セレモニーが開かれ、関係者がテープカットを行い新しい本土直行便の誕生を祝った。
同便は午後3時25分に中部を出発し、同6時20分に宮古へ到着。宮古からは午後7時に出発し、同9時15分に中部へ到着する。運航期間は3月28日~4月4日、4月29日~5月5日、7月1日~10月30日。初日の乗客数は107人だった。
就航記念セレモニーは宮古空港搭乗待合室の搭乗口前で行われ、JTA執行役員の糸数寛氏や宮古島市の座喜味一幸市長、宮古島商工会議所の下地義治会頭、宮古島観光協会の吉井良介会長らが参加した。
宮古から中部へと向かう初便に搭乗する乗客を前に糸数執行役員が「約10年ぶりの新路線。宮古から名古屋中部便を開設する。今後もネットワークをしっかりと構築し、宮古への送客、観光誘客に力を入れていきたい」とあいさつした。
また、取材に対し「JALグループでもコロナ禍の中で新路線の開設は今回ほとんどなかったが、沖縄方面はポテンシャルが高く有効だと判断された。繁忙期に運航するため搭乗率は8割を目指したい」との考えを示した。
来賓を代表して座喜味市長が「これから何度も宮古島に足を運んでほしい。名古屋と宮古島がもっと近くなり、交流できれば大きく観光振興、産業振興につながり大きく発展する。市としても満足度を高めるために取り組んでいく」と乗客に呼び掛けるとともに、JTAに対し「宮古、沖縄の翼として活躍してきたJTAが日本の翼として活躍している。本日、名古屋直行便が就航するということで期待している」と語った。
テープカットでは糸数執行役員や座喜味市長らが紅白のテープにはさみを入れ、新規就航を祝った。セレモニー終了後、初便への搭乗者にはJTAから記念品が贈られた。
一方、同社では3月28日~4月4日の期間、那覇-宮古路線を1日9便から10便に1便増便し、関西-宮古路線を4月29日~5月5日、7月1日~10月30日までの期間で運航を再開する。また、3月28日~4月4日、4月29日~5月5日、7月1日~10月30日の期間で、羽田-宮古便で使用する機材を現行のボーイング737-800型機からボーイング767-300型機に機材を大型化する。