「豊かな心」の育成へ/県PTA研究宮古大会
大会宣言採択し閉会
第53回県PTA研究大会宮古大会(主催・県PTA連合会、宮古地区PTA連合会)は30日、マティダ市民劇場で全体会を開いた。関係機関や団体と連携し、青少年の健全育成に向けた活動を展開していくことを確認。「活動の原点に立ち返り『豊かな心』『たくましく生きる力』を身に付けた子どもの育成を目指す」ことなどを盛り込んだ大会宣言を全会一致で採択し2日間の日程を終了した。次回は国頭地区で開催される。
県内各地から1000人余が参加。スローガンは「共に学び共に歩もう!笑顔あふれる未来創造(づくり)~みんなで広げようアララガマ・ワイドーの心を~」を掲げ、宮古大会をアピールした。
採択された大会宣言文では、情報化社会の急激な進展などで「子どもたちの健やかな成長に影響を及ぼす課題が生じてきた」と指摘し、「新たな対応を迫られている」との認識を示した。
その上で、児童生徒の健全育成を目指すには、PTA活動の原点に立ち返ることが重要だとし①夢と希望を持ち、たくましく生きる子どもを育てる②家庭学習や読書の習慣化を図る③命を大切にする活動の推進-など7項目を決議した。
全体会は、宮古地区PTA連合会の佐和田勝彦会長の開会のことばで幕開け。県PTA連合会の宮城辰三会長は「『教育の原点は家庭にある』ことを肝に銘じて、保護者同士との連携を深めながら親が孤立することなく支え合っていきたい」とあいさつした。
下地敏彦市長は「将来を担う子どもたちの健全育成を積極的に支援していきたい」と祝辞。金武正八郎県教育長、兼本清弘県中学校長会長は、家庭や地域との緊密な連携を図りながら教育環境を充実させていくことを強調した。
久松中2年の佐和田尚聖君、北中2年の仲間佑妃乃さんが意見発表。日本を美しくする会相談役の鍵山秀三郎さんが記念講演を行った。
PTA組織の発展や子どもたちの健全育成に尽力した58人、26団体をたたえ表彰した。