平良港 達成率全国1位/貨物取扱
計画の187% 整備促進に追い風
国土交通省が来年 度以降に集中投資の対象とする「重点港湾」選定の参考資料(目安)として調査作成した全国重要港湾の貨物取扱計画達成率(2007年度時点)は、平良港が 全国1位の187・3%となった。同省が25日、発表した。高い達成率は、平良港整備促進の追い風となりそうだ。
重点港湾は全国 103の重要港湾の中から、貨物取扱量だけでなく、貨物増加の可能性や地域拠点性などの面から総合的に判断して、40港程度を選ぶ。決定は夏ごろになる。
平良港港湾計画は、平成30年代前半を目標年次に2008年11月に改定された。目標年次の貨物取扱計画は103万㌧。これに対し07年度の取扱実績は 192万9000㌧(達成率187・3%)となった。
平良港では、大型船の安全な入出港を確保するため、第2と第3埠(ふ)頭間の水面を埋め立 てて西側に、耐震機能も備える長さ440㍍の新埠頭を整備する計画。平良港は、生活物資のほとんどが入って来る地域の拠点港。大地震などの際に、食糧など が途絶えないよう万が一に備えた一層の拠点機能強化が求められている。
同計画の新規採択に向けては下地敏彦市長が、今年の1月国に要請してい た。
特定重要港湾23と103の重要港湾を合わせた126港のうち、達成率が100%を超えたのは16港(12・7%)。最低は青森県のむつ小 川原港の1%だった。
同日記者会見した前原誠司国土交通大臣は「結果を踏まえて、国としてどこに重点的に投資するのかという選択と集中というも のを港湾政策にも徹底していかなければと改めて意を強くした」と述べた。