新規感染4月は169人/宮古での新型コロナ
1月の236人に次ぐ多さ/日最多19人、ゼロは1日のみ
4月の1カ月間に宮古島市で新たに新型コロナウイルス感染が確認されたと県が発表した人数は169人となり、1月の236人以来の3桁台となった。1日の感染者数が最も多かったのは22日の19人で、感染者ゼロの日は7日の1日のみだった。宮古では感染力の強い変異株の検出率が高まっていることもあり、さらなる感染拡大を引き起こさないため、市では防止対策の徹底を呼び掛けている。
4月の上旬は、1日に確認される感染者は1~3人にとどまっていたが、13日に5人、16日に6人を確認。17日には16人となり、2月1日以来の2桁となった。19日にも14人、21日11人と10人台が続き、22日に4月最多となる19人を確認した。23日と26日はいずれも13人で、合計6日間で10人台となった。
4月30日現在、市で新型コロナ初感染が発表された2020年7月29日以降の累計患者数は634人。4月の感染者数はその26・7%に当たる。
感染者を年代別で見ると、最も多いのは20代。次いで30代、40代と、20~40代が中心となっている。職業別では飲食業が最多で、次いで接客業となっているが、サービス業や建設業、会社員、農業、自営業など幅広い職種で感染が確認されている。
市は、沖縄本島の9市がまん延防止等重点措置地域に指定された4月12日から、飲食店を対象に営業時間の短縮を要請していたが、感染が再拡大する状況となったことから同20日には島外への往来、島外からの不要不急の渡航などの自粛も要請。同24日には宮古島市がまん延防止等重点措置の対象地域に追加された。
県によると、感染力が強い変異株「N501Y」を4月21日に宮古島市でも確認。同30日時点では変異株の検出率が県平均を上回っている。市では変異株による急速な感染拡大に懸念を示し、ゴールデンウイーク期間中は、生活や健康の維持のために必要な場合を除いた外出、同居家族以外との飲食、屋外でのバーベキューやイベントなどの自粛を徹底するよう協力を呼び掛けている。