漁師から島の伝統学ぶ/伊良部島中生徒
サバニこぎ、かじ取り体験
伊良部島中学校の総合的な学習の時間でサバニ体験が7日、佐良浜漁港で行われた。この日は7学年の38人が伊良部漁協の漁師からサバニのこぎ方に加えてかじ取りの方法を学び、地域の大切な伝統と文化を学んだ。
今回の学習では、こぎだけでなくサバニのかじ取りの方法までしっかり学ぶことで、より深く地域の漁業を知るきっかけとなることを目指している。
サバニ体験で生徒たちの指導にも当たる同漁協の普天間一子さんは「以前はこぎ方だけを学んでいたが、それだけではサバニをしっかりと学ぶことができなかった。今回、みんながかじ取りまで学ぶことで島の伝統を受け継いでいくことになると思う」と話した。
効率的なこぎ方について、漁師たちが丁寧に生徒たちを指導。生徒たちは「ゴーヘイ、ゴーヘイ」と力強く掛け声を響かせて水しぶきを上げながらサバニを前進させた。
また、かじ取りの生徒は、最初はなかなか真っすぐに進まないサバニに悪戦苦闘しながらも、漁師からこつを学ぶとスムーズに直進するようになった。
今回の学習計画は、7学年と8学年を対象にそれぞれ全5回を予定。6月に予定されているハーリーでは、生徒たちが学習を通して学んだ成果を発揮する予定となっている。