高齢者への接種始まる/コロナワクチン
29日まで14機関で実施/ファイザー製 今回は1950人分
65歳以上の一般高齢者を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種が11日から始まった。29日までの間、各医療機関で個別で実施される。ワクチンは米製薬大手ファイザー社製で、今回は1950人分が準備されている。市内14医療機関で実施するが開始日時は各医療機関が判断し、順次始めていく。初日、平良下里にあるきしもと内科医院では午後からの接種開始に合わせて、予約した高齢者が訪れていた。
医療機関を訪れた高齢者は、持参した予診票に記入漏れがない場合は血圧測定後、医師の問診(アレルギーの有無など)を受けて接種を受けた。
接種後は副反応がないかの経過観察としてアレルギーなどがある人は30分、それ以外の人は15分待機した後、次回の接種日の確認をして終了した。1回目となるワクチン接種を受けた高齢者は、2回目も自動的に接種を受けることができる。
今回の接種に当たり、同医院では1瓶から7回取れるシリンジを活用。本来なら15人分だが21人が接種を受けた。
接種した女性は「特に痛くもなく普通だった。新型コロナのための注射なので打てて安心している」と話した。また、別の男性は「インフルエンザの予防接種と同じようなもので何ともない。ワクチン接種を受けることができて良かった」と笑顔を見せた。
同医院の岸本邦弘院長は「大切なワクチンなので一人でも多くの人に接種してもらいたいと考えて7回打てるシリンジを使った。キャンセル待ちの人にも打つことができた。皆が待ち望んでいたワクチンなので無駄にしないための努力も必要。接種した人たちも特に副反応もなく、安心している様子だった」と話した。
宮古島市で対象となる65歳以上の高齢者は1万5600人。このうち高齢者施設に入所している約1000人は先月から開始しており、11日までには1回目の接種が完了している。また、134人が2回目の接種も完了しており、今月末までには約1000人すべて終える予定。