議員報酬増額せず/議会運営特別委
「市民の理解得られない」/コロナ禍など社会状況踏まえ
市議会のあり方を議論する議会運営検討特別委員会(濱元雅浩委員長、12人)の第5回会合が17日、市議会であり、議員報酬の改定についてはコロナ禍など社会状況を踏まえ、「市民の理解を得られない」として、増額しないことを決めた。結果を6月定例会に報告する。議員定数については6月4日の第6回会合で議論する。
宮古島市の議員報酬は月額34万2000円で県内11市で最低額。議長、副議長の報酬も最低額。改定については4年前にも議論され、市議会は類似規模の県内他市水準まで改定するよう求め、市特別職報酬審議会に諮られたが理解を得られず、議会運営委員長と常任委員長のみ月額9000円増額されただけだった。
上地廣敏氏は「報酬改定は議員定数とセットで議論すべき」、真栄城徳彦氏は「コロナ禍で市民は大変な思いをしている。今は引き上げる時期でない」、仲里タカ子氏は「市の財政は向こう5年くらい財調基金から繰り入れないとならない状況が続く」と改定に反対した。
真栄城氏は前回の報酬審議会の議事録を指しながら「委員5人全員が否定的な意見だった。われわれのことが市民に理解されていない。これを覆すことは大変難しい」と指摘した。別の委員も改定の必要性に理解を示したが、「時期ではない」との意見が多くを占めた。
濱元委員長は「社会状況を鑑みて今の時期に金額設定はできない。コロナ禍でもあり、現段階で引き上げる必要はないと結論付けたい」とまとめた。これまでの議論の経過、結果は6月定例会で報告される。