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社会・全般
「旧牧場」から「5カ所」に/下地前市長
陸自配備、市議会答弁で変遷
下地敏彦前市長の逮捕容疑は「収賄罪」だ。今後は、陸上自衛隊配備に伴う千代田カントリークラブの土地購入に関して、どのように関与したかも焦点の一つになる。これまでに報道された防衛省側の内部文書でも、下地前市長の千代田への執着が垣間見える。さらに、議会答弁でも発言は変遷を繰り返してきた。2016年の9月議会では当初「(防衛省側から)最初旧大福牧場だけが出てきた」から、3日後には「当初、候補地として千代田を含む5カ所が提案された」と答弁するなど、状況が時間の経過とともに移り変わっている。
防衛省側が市に「旧大福」と「千代田」を候補地として市に提案したのは2015年5月11日。しかし、提案前の同年1、2、3月に下地前市長と防衛省側は複数回にわたり懇談した。防衛省の内部文書によると、下地前市長から千代田利用についての検討を求めていたことが当時報道されていた。
面談したことを下地前市長は否定し続けてきたが、翌16年9月定例会の一般質問では一転して、提案する以前に懇談していたことを認めた。
認めはしたものの、その時の議会答弁でも内容は変遷している。16年9月23日の新城元吉氏への答弁では「最初旧大福牧場だけ出てきて、その中で全部一貫(弾薬庫や隊舎などを含んで)してやるという話だった」と説明した。
しかし、3日後の仲間賴信氏への答弁では「当初、候補地として千代田を含む5カ所が提案された」に変わった。
当時、市議会の野党市議員でこの問題を追及していた國仲昌二県議は「議会答弁の変遷もそうだが、当時から防衛省側の内部文書でも前市長から事前の働き掛けがあったことは分かっていた。今回の逮捕はそれを裏付けることになった」と話した。