当初予算は21億円/県宮古土木事務所21年度
前年度と比べ27%増/マクラム通りに2億円
県宮古土木事務所は19日までに、2021年度の当初予算と事業概要をまとめた。事業費の総額は前年度比27%増の21億1200万円を計上した。道路整備には11億7400万円を充当し、電線地中化をはじめ伊良部長山港入り口付近の急カーブを回避する改良事業等を継続する。街路事業ではマクラム通り線に2億4500万円を充てた。昨年7月に事業認可された宮古広域公園整備事業には4億1700万円を措置。調査業務や用地物件補償費として盛り込んでいる。
道路整備では、電線地中化を指す電線共同溝事業を市内3カ所で実施する。
このうち、平良久松港線には1億2400万円を予算化した。市の公設市場から久松方面に延びる延長220㍍(道路両側の距離の総計)の区間で実施する。
保良西里線の予算は1億2000万円で、旧市役所近くの宮古島署平良交番側の交差点から八千代バス方面向けの一部区間を整備する。延長は360㍍(道路両側の距離の総計)。
このほか、平良下地島空港線の整備として、すでに着手している長山港入り口付近の急カーブを回避するための事業等に今年度1億8900万円を付けた。現道と新たな道路をつなぐ改良工事を行う。22年度の供用開始を目指す。
街路事業に該当するマクラム通り線は、北給油所から下里交差点まで延長340㍍の西里工区を集中的に整備する。電線共同溝工事や磁気探査、物件調査、用地物件補償等に2億4500万円を投じている。下里交差点から南方面向けの延長550㍍の区間については用地交渉を続ける。
宮古広域公園整備事業も本格的に動き出す。下地与那覇における計画面積は約50㌶と広大で、大芝生広場やサッカー場、キャンプ場などの施設を整備する。今年度は4億円余を予算化して調査業務や用地物件補償などに充てる予定だ。
このほか、空港事業に1億8200万円を計上。拡張した駐車場の外灯整備や空港滑走路のスリップ事故などを未然に防ぐグルービング工事を実施する。