現職4人、新人3人当選/多良間村議選
与党が過半数獲得/コロナ禍で異例の選挙戦
【多良間】任期満了に伴う多良間村議会議員選挙(定数7)は23日、投票が行われ、即日開票の結果、現職4人、新人3人が当選した。伊良皆光夫村長を支える与党は4人全員が当選し、過半数を獲得。来月に行われる同村長選に弾みをつけた。今回の村議選には8人が立候補し少数激戦が予想された。しかし、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、各候補者は大人数での集会などは自粛し、血縁や地縁を中心に支持を訴え、従来には見られない異例の選挙戦となった。
当選したのは得票順に、豊見城玄弘氏(52)=無所属新、福嶺常夫氏(75)=無所属現、安里三喜男氏(63)=無所属現、豊見山正氏(67)=無所属現、森山実夫氏(70)=無所属現、垣花幸徳氏(58)=無所属新、豊見山常和氏(65)=無所属新。現職の本村健次氏(56)は落選した。
午後7時45分に同村選挙管理委員会の長崎正幸委員長が開票作業の開始を宣言。同8時から期日前、当日すべての票が開票台に開けられ、候補者ごとに慎重に票の確認が行われた。午後9時すぎには当選者が確定し、地元テレビのテロップで報じられた。当選を決めた各候補の事務所には支持者らが駆け付け、当選を祝うとともに、今後の活躍を期待していた。
一方、同選挙は、6月20日投開票の同村長選の前哨戦と位置付けられている。
村長選には現職の伊良皆光夫氏(65)、新人で前村税務会計課長兼会計管理者の古謝政一氏(62)の2人が出馬を表明しており、前回同様2人による一騎打ちの公算が大きくなっている。
当選者を次期村長選の勢力別に見ると、伊良皆氏支持が豊見城氏、福嶺氏、安里氏、垣花氏の4人。
古謝氏支持は豊見山正氏、森山氏、豊見山常和氏の3人となっている。
当選証書の付与式は26日午後4時から同村役場2階会議室で行われる。