急カーブの危険回避へ/土木事務所
長山港近く 新道路を整備
伊良部池間添の長山港入り口付近の急カーブを回避する道路改良工事が行われている。内陸部の一部を伐開し、カーブ進入前に新しい道路を取り付けてショートカットできる設計が施されている。事業を実施している県宮古土木事務所によると、今年度内には工事を終えて、2022年4月の供用開始を予定している。
この道路は平良下地島空港線。15年1月に伊良部大橋が開通して以降、交通量が急増している。名勝地渡口の浜や下地島に向かう際の主要道路として多くの観光客らが利用している。
改良部分は伊良部大橋から渡口の浜方面に向けて海岸沿いを延びる県道の一部で長山港の近く。ほぼ90度に曲がるカーブの危険を回避することが狙いだ。
急角度で曲がる部分の海抜が低く、大橋、渡口の浜方面のいずれから進行してきても下り坂になる道路構造で速度が出やすい。このため、通行上危険な箇所と受け止められている。
改良工事では、この急カーブを回避する新たな道路を取り付ける。内陸の一部を伐開して直線で結ぶ。延長は240㍍で幅員は約15㍍の片側1車線となる。
この道路の取り付けにより、急カーブに進入せず通行することができる。
県宮古土木事務所によると、同事業は年度に着手した。年度は1億8900万円を投じて継続し、今年度内の完成を目指して改良工事を進めている。