社会・全般
2021年6月3日(木)8:58
ツマグロゼミが羽化/上野新里
市の天然記念物
上野新里地域で1日夜、市指定の天然記念物ツマグロゼミが幼虫から成虫に脱皮する「羽化」が観察された。地元の子供たちが神秘的な様子を見守り「すごいね」「とってもきれい」と感動の声を上げた。
集落内にあるツマグロゼミ増殖施設をボランティアで管理する佐渡山安公さんによると、5月15日ごろから幼虫が確認され、鳴き声も聞かれるようになった。羽化は今がピークで、6月末まで見られるという。
ツマグロゼミの体色は青緑色、オレンジ色、その2色の中間色の3タイプがある。全長は最大4㌢ほどの小型の美しいセミ。
宮古島が日本の分布の北限とされ、現在は上野新里や城辺砂川など、限られた区域だけに生息している。環境省レッドデータブックでは、絶滅の恐れがある地域個体群に指定されている。